夜、亡くなった父が使っていた部屋の前を通ると、消したはずの電気がついています。
「今の……お父さん? 何か言いたいことがあるの?」
仏壇の前で手を合わせた瞬間に、居間の電気がふっと消える夜もあります。「それとも、何かよくないことの知らせ?」と、胸がざわつきます。
亡くなった人からのサインは、電気で来ます。電気がつく・消える・チカチカするのは、その人が会いに来ている合図で、伝えている中身は、亡くなってからいつ起きたかで変わります。
電気がついた・消えた時期ごとの意味から、亡くなる前に消えた電気は虫の知らせなのか、安心して眠るために今夜できることまで、順にお話しします。
亡くなった人からのサインで電気がつく・消えるのは会いに来ているから?
はい。電気がつく・消えるのは、その人があなたに会いに来ている合図だからです。
亡くなった時刻なら「行くね、ありがとう」のお別れ、四十九日までなら「まだ家にいるよ」、命日やお盆なら「帰ってきたよ」と、時期ごとに言葉が違います。
| いつ起きたか | 電気の様子と、伝えていること |
|---|---|
| 亡くなる前の数日(あとで思い出したとき) | 消える。 お別れを少し早く言いに来ていた |
| 亡くなった時刻 | 消える・つく。 「行くね、ありがとう」 |
| お通夜・お葬式 | チカチカする。 「ここにいるよ」 |
| 四十九日まで | つく。 「まだ家にいるよ」 |
| 命日・お盆 | つく・消える。 「帰ってきたよ」 |
| 何年もたってから | 1回だけ動く。 「見ているよ、そのまま進んで」 |
迷ったら、いちばん最近電気が動いた日を、亡くなってからの時期に当てはめて、表の行を選んでください。
電気で来る理由は、家の中で、触らずに「ついた」「消えた」が一目で分かるのが灯りだけだからです。だから「今ここに来た」を家族にいちばん早く伝える形として、灯りが選ばれてきました。
お盆の盆提灯や迎え火が、帰り道の目印を灯りで出すのと、同じ向きです。
帰ってきた人がまずすることは、玄関のスイッチを入れることです。亡くなった人も、家に来た合図を、灯りで出します。
亡くなった当日に、使っていない携帯から音が鳴った。消したはずのテレビが、5分後についた。
電気が動く直前に、部屋の空気がふっと変わって、人の気配がした、という話もあります。亡くなった人がそばにいる感じは、この空気の変化から始まります。
- 「霊が来た」
- 「よくないことの前ぶれ」
- 「誰かが亡くなる知らせ」
世間にはこの3つの受け取り方もあります。それぞれに、亡くなる前に電気が消えるのは虫の知らせなのかで1つずつ答えます。
電気がつく意味をもっと広く知りたいなら、電気が勝手につくスピリチュアルな意味を解説した記事へ。
【時期別】亡くなった人からのサインで電気がつく・消える意味
亡くなった人からのサインで電気がつく・消える意味は、亡くなってからの時期で6つに分かれます。
亡くなる前の数日(あとで思い出したとき)は「お別れを少し早く言いに来ていた」、亡くなった時刻は「お別れの挨拶」、お通夜・お葬式は「ここにいるよ」です。
四十九日までは「まだ家にいる・心配で見に来た」、命日・お盆は「帰ってきたよ」、何年もたってからは「見ているよ、そのまま進んで」です。
亡くなる前の数日に電気が消えたとき
亡くなったあとで、亡くなる前の数日に実家の居間やその人の部屋の電気が消えていたと思い出したなら、それは「会えない間も、心は家のあなたのそばに来ていた」という合図です。
入院中に「家に帰りたい」と話していた人なら、なおさらです。お別れを少し早く言いに来ていた、という受け取り方が、昔から家々にありました。
この意味は、亡くなったあとで振り返ったときに分かる意味です。電気が消えた時点では、誰かの死は分かりませんし、前もっての予告でもありません。
今まさに入院中や危篤の家族がいて、電気が消えて怖くなっている人も、答えは同じです。電気が消えたことは、死の予告ではありません。
電気が消えたら身内が亡くなるのかへ進んでください。その人の顔を見に行く返し方は、虫の知らせが気になる人の顔を見に行くに書いてあります。
亡くなった時刻に電気が消えたとき
亡くなった時刻に電気が消えたなら、それは「行くね、ありがとう」のお別れの挨拶です。
夜中に電気が消えて、時計が止まった。翌朝、病院や親戚から電話が来て、亡くなった時刻と同じだった。
この話の型が、虫の知らせでいちばん多く聞かれます。東北の昔話には、亡くなるその日に、菩提寺や縁のある家へ挨拶に来る人の話もあります。
遠野物語には、大病で亡くなる間際の人が、その日の夕方に普請の場へ顔を出して人々に挨拶し、皆と一緒に帰っていった話があります。あとで聞くと、同じ日に息を引き取っていました。
電気が消えたのも、同じ「挨拶に来た」の形です。順番の詳しい話は、電気が消えるのは亡くなる人の不思議な前兆なのかに書きました。
その時刻を覚えておくことが、いちばんの返事になります。くわしくは亡くなった時刻を覚えて命日に手を合わせるへ。
お通夜やお葬式で電気がチカチカしたとき
お通夜やお葬式で電気がチカチカしたなら、それは集まった人への「ここにいるよ」という返事です。
お通夜は、夜通し灯りと線香のそばで、家族が故人と過ごす夜です。灯りのそばに家族が集まる夜だから、返事も灯りで届きます。
祭壇の照明、会場の蛍光灯、控室の電気が、思い出話をしていたときにチカチカした、という話があります。亡くなった人の話が出た瞬間に動くのが、この形の特徴です。
四十九日までに電気が勝手についたとき
四十九日までに電気が勝手についたなら、「まだ家にいるよ」「心配で見に来た」という合図です。
日本の家では、四十九日までは亡くなった人が家にいるものとして、後飾りの祭壇に灯りや供え物を置いて過ごしてきました。その間に電気がつくのは、家の中を見て回っている合図です。
ついた場所は、その人の居場所だった所に多く聞きます。
- その人がよく座っていた部屋
- 寝室
- 台所
- 夜中のトイレ
夜も灯りを1つ残す返し方は、四十九日までは夜も灯りを1つ残すへ。
命日やお盆に電気がついたり消えたりしたとき
命日やお盆に電気がついたり消えたりしたなら、「帰ってきたよ」です。
お盆は、迎え火や盆提灯で灯りを目印に迎え、送り火で送る行事です。命日や一周忌、三回忌は、その人の日です。
灯りで迎える日に、向こうからも灯りで合図が来ます。迎え火を焚いた夜に玄関の電気がついた、命日の朝に仏間の電気だけがついていた、という話があります。
好きだった物を供えて迎える返し方は、命日やお盆には好きだった物を供えて迎えるへ。
何年もたってから電気が反応したとき
何年もたってから電気が反応したなら、「見ているよ、そのまま進んで」という後押しです。
1回だけ電気が動いた話は、次の場面に多く聞きます。
- 結婚・出産・引っ越し・転職を決める前の晩
- 迷いを口にした夜
- その人の好きだった歌を聞いていたとき
2年たってから、実家の照明だけが消えた、という話もあります。同じ部屋の家電は動かず、照明だけが1回消えるのが、この形です。
返事は、写真に向かって「大丈夫だよ」と声をかけるで足ります。決めたことを、一言だけ添えてください。
亡くなる前に電気が消えるのは虫の知らせなのか
亡くなる前に電気が消えたという話は、虫の知らせです。
ただし、虫の知らせとして語り継がれてきた電気の話で多いのは、「亡くなったその時刻に灯りが消え、あとで知らせを受けて、時刻が重なっていたと気づいた」という形です。
電気が誰かの死を前もって告げる予告ではありません。今夜あなたの家の電気が消えても、それで誰かが亡くなることはありません。
世間には、「電気が消えるのは身内が亡くなる知らせ」「霊が来て灯りを消した」「家によくないものがいる」という受け取り方もあります。順に答えます。
電気が消えるのは亡くなる人の不思議な前兆なのか
亡くなる人の前兆として語られる電気の話は、前もっての予告ではありません。亡くなったその時刻の「お別れの挨拶」が、あとから前兆として語られたものです。
虫の知らせの電気の話は、ほとんどが同じ順番で起きています。
夜、電気がふっと消えます。このときは、何も分かりません。
翌朝、知らせの電話が来ます。時刻を聞いて、「あの電気と同じだ」と気づきます。
虫の知らせは、この3つ目で初めて知らせになります。

図の左から右が、起きた順番です。電気は、亡くなったその時刻のお別れの挨拶です。
電気が消えた時点で、誰かの死を読むことはできません。知らせになるのは、あとで時刻が重なったときです。
電気が消えたら身内が亡くなるのか
亡くなりません。電気が消えても、それで身内が亡くなることはありません。
電気が消えた瞬間に、入院中の家族や遠くにいる親の顔が浮かんで、怖くなった夜があります。
「まさか、あの人に何か……」と、心臓がどきっとしたかもしれません。
浮かんだ顔は、死の知らせではなく、会いたい人の名前です。その人を大事に思っている証拠です。
電気が突然消えたのは霊が来たからだ、と受け取る人もいます。その場合も、消えた瞬間に思い出していた人が、来た人です。
顔が浮かんだ人には、会いに行ってください。入院中なら面会、遠くなら電話で声を聞いてください。

虫の知らせにスピリチュアルな意味はあるのか
あります。虫の知らせは、亡くなる人と残る人の心が、その時刻に一度だけつながった合図です。
虫の知らせの「虫」は、昔の人が体の中にいると考えた虫です。胸がざわつくのは、その虫が動いたからだと受け取りました。
知らせを受け取るのは、その人を思っていた側です。知らせが来たことは、その人とのつながりが深かった証拠です。
故障なのか亡くなった人からのサインなのか
家中や近所も同時に消えたなら停電、同じ照明が毎日のように消えるなら器具の寿命です。
焦げくさい・ジーという音・カバーが熱い・変色しているときは、意味より先にその照明を使うのをやめてください。煙が出たら119です。
一瞬だけ消えたように感じたなら、ほかの部屋の灯りや家電も揺れたかを見てください。家によくないものがいるから消える、ということはありません。
あなたのいる部屋の1つの灯りが、その人を思っていた瞬間に1回だけ消えたなら、亡くなった人からのサインです。
停電でも寿命でもないと分かったなら、あとは、消えた瞬間に誰を思っていたかだけです。思い出していた人が、今夜あなたに会いに来ています。
亡くなった人は電気のサインが止まってもそばにいてくれるのか
亡くなった人は、電気のサインが止まっても、そばにいてくれます。
電気が反応するのは「心配で様子を見に来た」ときです。止まったのは、あなたがもう大丈夫だと分かって、見守る側へ移った合図です。
「最近、何も起きない。もう行っちゃったのかな」。前は何かあるたびに来てくれたと思えたのに、静かになった部屋が、いちばんさみしく感じる夜があります。
電気のサインが止まったら離れていったのか
離れていません。見守る側へ移った合図です。
最後に電気が反応したのが、四十九日や一周忌などの節目の前後なら、そこで落ち着いた合図です。
家族の誰かの体調や暮らしが落ち着いた頃に止まったなら、安心した合図です。
子どもが一人で寝られるようになると、親は夜中に部屋をのぞきに行かなくなります。のぞかなくなっても、隣の部屋にいます。
四十九日を過ぎたら会いに来なくなるのか
来なくなりません。四十九日のあとも、命日やお盆、お彼岸には帰ってくるものとして、家では迎え火や供え物で迎えてきました。
四十九日までは「家にいる」、そのあとは「節目に帰ってくる」です。電気の反応も、四十九日で一度収まり、新盆や一周忌で戻ってきた、という話が多く聞かれます。
電気に何も起きないのは届いていないからなのか
届いています。電気が反応しないのは、あなたを心配する理由がないと、その人が分かっているからです。
電気は「心配で見に来る」形です。来ない人は、夢、匂い、好きだった曲など、別の形で来ていることが多いです。
電気以外の形は、亡くなった人があなたのそばにいるサイン12選!その合図の受け取り方に並べてあります。
亡くなった人から電気のサインが来たときにすること5つ
亡くなった人から電気のサインが来たら、まず写真に向かって「大丈夫だよ」と声をかけてください。
亡くなった時刻に消えたならその時刻を覚えておき、四十九日までは夜も灯りを1つ残し、命日やお盆には好きだった物を供えて迎えます。虫の知らせが気になる人がいるなら、その人の顔を見に行きます。
どの時期の人も、1つ目は同じです。2つ目は亡くなった時刻に消えた人、3つ目は四十九日までの人、4つ目は命日やお盆の人の返し方です。
- 写真に向かって「大丈夫だよ」と声をかける
- 亡くなった時刻を覚えて命日に手を合わせる
- 四十九日までは夜も灯りを1つ残す
- 命日やお盆には好きだった物を供えて迎える
- 虫の知らせが気になる人の顔を見に行く
写真に向かって「大丈夫だよ」と声をかける
写真に向かって、「大丈夫だよ」と声に出してください。
電気のサインは、「心配で見に来た」合図です。だから返事は「大丈夫だよ」です。
近況を1つ添えてください。「今日はちゃんとご飯を食べたよ」のような、ふだんの一言です。
亡くなった時刻を覚えて命日に手を合わせる
亡くなった時刻に電気が消えたなら、その時刻をメモか手帳に書いてください。命日のその時刻に手を合わせると、お別れの挨拶に、毎年同じ時刻で返事ができます。
四十九日までは夜も灯りを1つ残す
後飾りの祭壇や玄関、その人の部屋に、夜も小さな灯りを1つ残してください。家に帰ってくる目印になります。
火を使うなら、LEDのろうそくにするか、その場を離れないときだけにしてください。
命日やお盆には好きだった物を供えて迎える
好きだったお茶、お菓子、お酒、花を供えて、迎えてください。
「父が好きだったお茶を仏壇に供えたら、その夜に居間の電気が一度だけ揺れた」という話があります。仏壇が無い家は、写真の前に置きます。
虫の知らせが気になる人の顔を見に行く
電気で来たことも、心配して見に来たことも分かりました。でも「最期に何を思っていたのか」は、本人に聞けません。
最期に言えなかった「ありがとう」「ごめんね」が届いたのかは、あの人の思いを聞き取れる人に聞くと、受け取り方が決まります。
あの人の思いは、本人にしか分からないから、霊視や霊感で聞き取る占い師に、代わりに聞いてもらう人がいます。話す相手の選び方と、つながって最初に言う一言まで、1ページに並んでいます。
押しても電話はかかりません。名前を出さずに話せる相手の選び方など詳しいことがわかります。
亡くなった人からのサインと電気のよくある質問
本文で正面から扱わなかった疑問に、1つずつ答えます。
電気がチカチカするのも亡くなった人からのサインですか?
はい。チカチカは「ここにいるよ」とそばに来た合図で、お通夜や思い出話の最中に多く聞きます。
くわしくはお通夜やお葬式で電気がチカチカしたときへ。
テレビが勝手につくのも亡くなった人からのサインですか?
はい。その人がよく見ていた番組の時間についたなら、一緒に見に来た合図です。
くわしくはテレビが勝手につくスピリチュアルな意味を解説した記事へ。
亡くなった人が写真に写るのはどんな意味ですか?
そばに来ている合図です。写っていた場所が、その人の好きだった場所なら、「ここにいたよ」の知らせです。
電気以外の形は亡くなった人があなたのそばにいるサインを解説した記事へ。
亡くなった人が姿を変えて現れることはありますか?
あります。蝶、とんぼ、鳥などの姿で来ます。
亡くなった人があなたのそばにいるサインは虫ですか?
蝶やとんぼが寄ってくるのは、そばにいるサインです。虫の知らせの「虫」は体の中の虫で、寄ってくる虫とは別物です。
死んだ人の魂は、いつまで生きていますか?
日本の家では、四十九日までは家にいて、そのあとも命日やお盆に帰ってくるものとして迎えてきました。電気の反応も、この節目に重なります。
くわしくは四十九日を過ぎたら会いに来なくなるのかへ。
電気が反応したとき、亡くなった人に話しかけてもいいですか?
話しかけてください。名前を呼んで「大丈夫だよ」と返すのが、電気のサインへのいちばんの返事です。
亡くなった人の姿が見えると子どもが言うのもサインですか?
サインです。子どもの前には姿で来ると受け取られてきたので、怖がらせずに、誰に見えたかを聞いて、写真を一緒に見てください。
亡くなった人を思い出すと涙が出るのは、そばにいるからですか?
そばにいるとき、ふいに涙が出るのはよくあることです。電気が反応した夜に涙が出たなら、その人が来ていた合図です。
くわしくは亡くなった人を思い出すと涙が出る意味を解説した記事へ。
亡くなった人からのサインで電気がつく・消えるスピリチュアルな意味のまとめ
亡くなった人からのサインは、電気で来ます。電気がつく・消える・チカチカするのは会いに来ている合図で、意味は時期で変わります。
亡くなる前に消えたという虫の知らせは、電気が消えた時点では何も分からず、あとで時刻や日が重なったと気づいて、初めて知らせになったものです。前もっての予告ではありません。
- 亡くなる前の数日(あとで思い出したとき):お別れを少し早く言いに来ていた
- 亡くなった時刻:お別れの挨拶
- お通夜・お葬式:ここにいるよ
- 四十九日まで:まだ家にいるよ
- 命日・お盆:帰ってきたよ
- 何年もたってから:見ているよ
電気のサインが止まっても、あの人は見守る側にいます。
だから、今夜あなたの家の電気が消えても、誰かの死の予告ではありません。今夜は写真に向かって、「大丈夫だよ」と返してください。

